こんにちは!
HOWBEの谷川です!
今日は喜界島の鍾乳洞のお話です。
喜界島は島の歴史が浅く鍾乳洞ができずらいのですが、無いわけではありません!喜界島のほぼ中心、うっそうとした森の中に、ひっそりとその口を開けている場所にウフヤグチ鍾乳洞はあります。
「ウフヤグチ」とは島の言葉で「太谷口(大きな谷の口)」という意味だそうです。百之台公園のちょうど西側、島の地図の真ん中あたりに位置していて、地元では「島のへそ」ともいえる位置にあります。
集落名も文字通り島中集落という集落にあります。
ガジュマルの根が、入口を守っている

鍾乳洞へ向かう小道を歩いていくと、まず目に飛び込んでくるのが、大きなガジュマルの存在です。
垂直に垂れ下がった気根が、まるで扉のように洞口の前に並んでいます。光を遮るように、でも招き入れるようにも見える、あの独特の佇まい。喜界島にはあちこちにガジュマルがありますが、ここのガジュマルはとりわけ印象的です。

根の隙間から差し込む光が洞内に落ちると、言葉にしにくいような神々しさがあります。
長全長30メートル、小さくて深い空間
鍾乳洞の全長は約30メートルほど。観光地にあるような大規模な洞窟ではありません。

でも、中に入ると想像以上に広い。ドーム状の大きな空間が広がっていて、天井がぐっと高くなる場所もあります。歩道が整備されていて、照明もあるので、初めての方でも安心して見学できます。
2つの洞窟が並んでいて、それぞれが奥の穴でつながっているような構造になっています。片方は奥で行き止まり、もう片方は先が崖になっていて、ちょっとした探検気分を味わえます。
ここに刻まれた、戦争の痕跡
ウフヤグチを語るとき、戦争のことを避けて通ることはできません。
戦前、この洞窟には鍾乳石や石筍が豊かに発達していたと記録が残っています。ところが太平洋戦争中、守備隊の防空陣地として使われるようになり、通信施設、防空壕、そして御真影の保管場所として機能したといいます。

そのとき、鍾乳石の多くは打ち壊され、石筍の一部も取り払われました。いま洞内で見ることができる鍾乳石は、上部に残ったものだけです。
壊されたことで、逆にその痕跡が想像力を刺激します。かつてここにあったはずの、何万年もかけて育った石たちのこと。その静かな破壊が、この島でも戦争があったことを、ひっそりと伝えています。
ウフヤグチ鍾乳洞は入場無料
看板の案内にしたがって進めば、誰でも自由に見学できます。駐車場もあります。ただし無人のスポットなので、近くにトイレやお店はありません。足元がぬかるんでいることもあるので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
晴れた日の昼間、ガジュマルの根の隙間から光が差し込む時間帯が、個人的にはいちばん好きです。
喜界島を旅するとき、有名な百之台の展望台や手久津久の巨大ガジュマルと合わせて、ぜひ立ち寄ってみてください。大きなスポットではありませんが、この島の深さが、静かに感じられる場所だと思います。