新商品クラフトビール「RAKUEN GHOST」 誕生秘話

新商品クラフトビール「RAKUEN GHOST」 誕生秘話

株式会社HOWBEで企画・制作・デザインを担当しております、共同代表の藤倉です。

普段はあまり表に出ることはありませんが、HOWBEで販売している商品の企画からデザインまで、すべて私が担当しています。

このたび、HOWBEとして3種類目となるクラフトビール 「RAKUEN GHOST(有機純黒糖シークーペールエール)」 をリリースしました。

おかげさまで料理人の皆さまやブルワーの方々からも「これは美味しい」「面白い」と嬉しいお言葉をいただいています。


「黒糖」のイメージを変えたかった

今回の主役は、喜界島産の有機純黒糖です。

「黒糖」と聞くと、多くの方は黒くて濃厚な甘さを思い浮かべるかもしれません。

しかし、今回使用した黒糖は一般的な黒糖とは少し違います。

サトウキビ100%、有機栽培で丁寧につくられた純黒糖。

色は濃い茶色ではなく、やさしい薄い飴色。

香りは驚くほど繊細で、サトウキビ本来の甘い香りと上品なコクが広がります。

初めて食べた時、

「これなら、そのまま食べるのが一番美味しい。」

そう思ってしまったほどでした。

それくらい完成された素材だったのです。


商品化できなかった3年半

だからこそ難しかった。

お菓子にしても、お酒にしても、何かに加工した瞬間、その繊細な香りや甘みが少しずつ失われてしまう。

「素材を活かす」のではなく、「素材を消してしまう」。

そのことがどうしても納得できませんでした。

今回使用している純黒糖をつくっているのは、喜界島の黒糖農家の杉俣夫妻。

この黒糖は、杉俣さんだからこそ生み出せる味だと私は思っています。

その素材への敬意が大きかったからこそ、簡単に商品化することはできませんでした。

実は、この黒糖を使ったビールは、1作目の「WAN50」を開発していた頃から構想がありました。

2作目の「Slow Time」でも何度も候補に挙がりました。

しかし、そのたびに、

「まだ違う。」

という結論になり、見送ることを繰り返しました。

構想から数えると約3年半。

長い時間をかけて、ようやく形にすることができました。


私だからできる仕事

「純黒糖をそのまま売れば美味しい」

それは誰にでもできます。

でも私は、その素材の魅力を違う形へ生まれ変わらせることが仕事だと思っています。

素材を壊すのではなく、素材の価値をもっと広げること。

それが、私が企画を続ける理由でもあります。


SANKAKU BEER WORKSとの出会い

そんな時に出会ったのが、鹿児島県南九州市川辺町にあるブルワリー SANKAKU BEER WORKS でした。

以前から気になっていたブルワリーで、「一度飲みに行って話をしてみよう」と思い立ったことがきっかけです。

今思えば、半分ナンパのようなものでした(笑)。

そこで出会ったのは、

「素材を活かし、食事とともに楽しむビールをつくる。」

という、私と同じ価値観を持ったブルワリーでした。

食事とのペアリングを大切にし、素材本来の魅力を引き出す。

そんな考え方に強く共感し、「この人たちなら、この黒糖を任せられる」と確信しました。

代表の林さん、ブルワーの平石さん、料理人の山ノ内さん、皆さんのお陰です。


RAKUEN GHOST 誕生

そして完成したのが、

RAKUEN GHOST

ふわりと現れるシークーみかんの香り。

やさしく寄り添う有機純黒糖の風味。

そして気づけば、すっと消えている。

残るのは、楽しい時間だけ。

料理を主役にしながら、食卓に寄り添う。

まるで楽園に現れて、ふっと姿を消すゴーストのようなクラフトビールです。


喜界島のまだ見ぬ魅力を届けたい

喜界島には、まだ多くの人が知らない素晴らしい素材があります。

その魅力を、そのまま届けるだけではなく、新しい価値へ生まれ変わらせること。

それがHOWBEの役割だと思っています。

RAKUEN GHOSTは、その想いから生まれた一杯です。

このビールを通して、喜界島という島の魅力、そして有機純黒糖という素材の奥深さを知っていただけたら嬉しく思います。

そして皆さまの食卓に、少しだけ特別な時間を届けられることを願っています。


株式会社HOWBE 代表取締役 藤倉周

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